クーロン黒沢のおもしろ沖縄探検記

謎のスローガンと300円の激ウマ海鮮丼【真栄原裏グルメ】


那覇市内からレンタカーでひとっ走り(30分弱)。浦添市を経由して宜野湾市南部にある「真栄原(まえはら)」にやって来た。


国道沿いの大きなパチンコ店くらいしか目に入らない、あまり特徴のない町になってしまったが、かつては路地奥に「新町」という県内屈指の巨大歓楽街をかかえる沖縄の裏名所として、特に男性の間では知る人ぞ知るトワイライト・ゾーンだった。


この歓楽街「真栄原新町」は、2009年頃から盛り上がった女性団体主導の反対運動や警察の取り締まりもあって、2011年頃にほぼ壊滅してしまう。

壊滅したのはいいけれど、ただ……。跡地をどうするかについては明確なビジョンが無かったようで、総勢100軒あまりの風俗街が今もそのまま、ゴーストタウン状態で放置されている。




小さな間口の古びた建物がびっしり連なる、人の気配がほとんどない異様な路地。そんなゴーストタウンをこよなく愛する私みたいな物好きが、現在もなお「何もなくなった」真栄原を訪れているようだ。


真栄原には他にも幾つか、見逃せないスポットがある。

旧・新町入口にほど近い国道34号沿いに佇む、意味不明の巨大な手書きスローガンを店先にバンバン並べた謎の鮮魚店。私が訪れたときは「テーマ:命がけのシーミー」というひときわ大きな看板が目立っていたが、この「テーマ」、意味はほとんどないらしく、店主の気分で逐次入れ替わっている。




地元民から「テーマのある鮮魚店」と呼ばれる「真栄原鮮魚店(真栄原さしみ)」は、沖縄じゃ誰でも知ってる有名店。

毒々しいテーマ看板の洪水に、思わずひるんでしまう人がいるかもしれないが、中に入ればごく普通の魚屋さん。

鮮魚ケースの隅っこには、「ゆんたく(おしゃべり)OK」とでかでか書かれたイートインスペースがあり、店内で買ったお刺身や海鮮丼など、その場で立ち食いできる。


名物の海鮮丼は、新鮮かつ厚切りの魚介が酢飯の上にびっしり敷き詰めてあってボリューム満点。これが300円とはちょっと信じられないコスパの良さで、醤油をドバドバかけて食べると最高にウマい。ホントにおいしい。

大型スーパーが増える沖縄にあって、様々なアイデアを駆使し、生き残りを計る鮮魚店。すぐ近くの市営駐車場にクルマを停め、名物の海鮮丼をぜひ味わってみてほしい。






真栄原鮮魚店
沖縄県宜野湾市真栄原2丁目11−3
営業時間:朝10時〜夜10時半(年中無休)